合間の贅沢 vol.4 Smorrebrod kitchen Nakanoshima(大阪市)
大阪に“前乗り”したのにはもう一つ理由があった。
大阪府立中之島図書館内にあるカフェ、『Smorrebrod kitchen Nakanoshima(スモーブロー キッチン ナカノシマ)』で朝食をとりたかったからだ。
正面のギリシア神殿を思わせるコリント式円柱の間を抜け、ドーム天井を見上げながら、中央ホールを右手に折れると、うすいペパーミントグリーンの廊下を抜けた突き当たりにカフェはある。
ちょっときしみ音のするガラス戸を開けると中央に書架に囲まれたキッチンがあり、それを取り囲むように客席がコの字型に配置されている。
朝9時半だというのに、初老の夫婦らしき方と中年の女性2人が食事をしている。
北欧の郷土料理オープンサンドSmørrebrød (スモーブロー)とパンプキンスープ、KINTOのダブルウォールグラスに珈琲。
皿にフォークが当たる音が妙に心地良い。誰もが言葉少なだ。
「贅沢な時間だな」と思わず呟く。
明治37(1904)年に第15代住友吉左衛門氏の寄付によってつくられた建物と聞く。
100年以上前に計画された建物空間が、現代にあった空間演出と料理が見事にマッチングし、来る者を幸せにする。
いつか、ディナーで訪れたいと思いました。
2017年11月10日 | Posted in 建物探訪記 |