合間の贅沢 vol.2 富山 笹津橋

国登録有形文化財笹津橋(メラン式鉄骨鉄筋コンクリート橋)
高山本線笹津駅から数百メートルで神通川に架かる『笹津橋』が優雅な曲線とともに姿を現す。
現在は自転車・歩行者専用橋になっているが、竣工当時は日中戦争に入っていて、陸軍が進軍するとき戦車が通れるように構造設計されたという。
美しさの中に、強さも秘めているのだ。
DSC_3822笹津橋は大沢野町と細入村の境で神通川に架かる橋で、現在、4代目(昭和16年完成)であり、現存する戦前の橋としては全国2番目の大スパン(長さ65メートル)アーチ橋だ。神通川の美しい周辺環境と調和し、躍動感のあるデザインが特長であり、元建設技監高野務氏が富山県土木課在職中に設計したもので、土木構造物としての技術価値に加え飛騨交流に果たした歴史的価値が評価され、平成12年2月国登録文化財となったという。
笹津橋

よく海外に行くと空港や港、橋・トンネルなどの写真を撮ってはいけないといわれる時がある。軍民共用空港ならいざ知らず、橋やトンネルまで何故?という人がいるが、これはその規模や構造は軍事機密であるからだ。
橋やトンネルを見れば、その国の例えば戦車の大きさ、重量がわかる。事実、青函トンネルはロシア(旧ソ連)製の戦車を貨車に積んで通れないような大きさにしてあるらしい。


2017年09月30日 | Posted in 建物探訪記