隈 研吾氏デザイン 長岡市シティホールプラザ『アオーレ長岡』

DSC_9290_00042DSC_9323_00075隈氏のデザインは『まちの中土間』をコンセプトとしたもので、「屋根付き広場を市民が気軽に立ち寄って活動できる空間として計画地の中央部に配置し、それを囲むように市庁舎やアリーナを配置した」ということだ。これは飯山市文化交流館『なちゅら』の基本コンセプトに通じるものがある。
また、「土間」を ヒントに設計したことについて隈氏は「土間は部屋のようであり、庭のようでもある。その中間にあって、誰もが気軽にコミュニケーションできる空間を中心にシティ ホールをつくれたら、公と民の垣根がない伝統を持つ長岡に最もふさわしいと考えた」と、インタビューで語っている。外装部は長岡城の市松模様をモチーフとして、地元産の杉材で作った“すのこ状”のパネルを外壁に張り付けているのが大きな特徴である。この市松模様は、「行政と市民の活動が一線を画すのではなく、より緊密に連携する施設のコンセプトの象徴」ということだ。

DSC_9321_00073DSC_9308_00060『アオーレ長岡』 のネーミングの由来は、 待ち合わせの際に使う長岡弁で「会いましょう」を意味する「会おうれ」ということからつけられたという。

ナカドマに零れ落ちる光は、あたかも雪国の長岡にふさわしく、大粒の雪が降り続いている様を演出しているようだった。

2016年03月29日 | Posted in 雑感