“CEO column Eyes” を再開します。

Mgroupのホームページのリニューアルを機に”CEO column Eyes” を再開します。DSC_1331 (3)

“木造”というと、一般的にどんなイメージをもたれているだろうか?
「地震などの自然災害に弱いのでは」
「火災に弱いのでは」など、どちらかというとマイナスのイメージが強い。
確かに4つのプレートの境目に位置し、約2000本もの活断層が走る地震国であり、多い年には10個もの
台風が上陸する上に、近年の異常気象と言われる、「竜巻」や「ゲリラ豪雨」が頻発するのだから、報道などで壊れた木造住宅をDSC_1070(1)しばしば目にし、そんな印象をもたれるのはいたしかたないのかもしれない。
しかし、地震は重量が大きい建築物ほど影響を受けやすいが、木造建築物は軽いという大きな特徴があり(RCの1/8、鉄骨の1/4)、その面では有利な建築方法と言えるし、耐震性能や耐風性能の安全基準は、木造に限って特別に緩いわけではなく、他の工法と同等の審査レベルで確認されているので、一定の安全性が担保され、木造が「地震などの自然災害に弱い」ということは無い。
ただ木造にとって問題なのは『4号特例』という“悪魔の法律”があることを忘れてはならない。
(『4号特例』については近々当ブログにアップします)

もうひとつのデメリットのレッテル「木は燃えるから火災に弱い」は、
ここ数年の技術革新・商品開発により、DSC_1027(1)木質建築による“1時間耐火”“2時間耐火”の建築が可能になり、払拭されたと言って良い。そのためもあって“非住宅木造建築物”という新たなカテゴリーが業界では賑やかだ。
東京銀座に三井ホームが設計施工した2×4 4階建(RC1階上に4層木造)や、新しい金沢駅のモニュメント的なゲート、その他全国各地に建てられている大型介護施設など、建築の木造化・木質化のムーブメントは大きな潮流となっている。

“木質建築”にこだわり続けるMgroupは、そこに暮らす人々の“生命と財産を守る”ため、設計上の最大限の措置や対策を講じ、“安全で安心でき、快適にすごせる木質建築造り”を企業ポリシーとし、あわせて“最初に木造で建築が可能かどうかを検討するという考え方”「Wood First Act」を実践するなかで、”CEO column Eyes” では、Mgroupの代表としての立場で「木造の素晴らしさ」や「木造の問題点」「建物探訪記」といった建築関係、更には「様々な個人的な意見・感想」「旅行記」などを発信していきたいと考えています。
笑読いただければ、幸いに思います。
2015 09 04

<銀座2丁目ビル>

 

<SunnyHills at Minami-Aoyama>

 

<金沢駅正面ゲート>

 

2015年09月04日 | Posted in 雑感