「壁倍率」って、どうやって決まるの?

地震による揺れや台風などの大風による建物を壊そうとする力を水平力と言います。
この水平力から建物を守る構造が“耐力壁”です。
その耐力壁の性能を倍率で表します。壁倍率は、試験結果に基づく「短期基準せん断耐力Po」(難しいですね)から決められています(右図の変形面積Aをイメージすると分かりやすい)。壁倍率1.0倍は、壁長1m当り、1.96kNの水平荷重に抵抗できるということです。
当グループ開発の「S.S.W.14」壁は約13.6倍もの高耐力を認定されており、26.66kNもの水平荷重を受けても、1倍壁と同じ変形量しかしないということになります。

実験は3体行い、「短期基準せん断耐力Po」を算出し、壁倍率を求める、という手順になります。(第1次S.S.W.14 実験の様子)

実験結果に基づく「短期基準せん断耐力Po」から以下の手順を踏んで、壁倍率が求められます。





2019年01月28日 | Posted in 構造 初歩の初歩