五箇山(富山)合掌造り集落を訪ねて vol.1

台風18号が翌日にも北陸日本海を通過すのではないかと言われた9月16日、富山県五箇山の世界遺産「合掌造り集落」を訪ねた。

《菅沼合掌造り集落》
国道から谷底をのぞき込むと付近を流れる庄川に出臍のように突き出した半島?の根元に黄色く色ずいた稲穂に囲まれて、菅沼集落はあった。
DSC_3569DSC_3577DSC_3722駐車場からエレベーターでB3(谷底)に降り、タイムスリップを促すようなトンネルを抜けると程なく村の入り口に立つ。

不思議な感覚に襲われる。

「郷愁」? いや、そんな陳腐な言葉では表せない。自然や風土に抗うことなく、とは言え、それらに媚びることなく、時を刻んできた人々の“強さ”に圧倒されているのかもしれない。
事実、約200年前に建てられた合掌造りの建物は世界遺産に登録された1995年に8戸存在し、現在も5戸20人ほどがここで暮らしているという。
日本で一番古い民謡、「こきりこ節」の特徴的なお囃子「デデレコデン」は、しばらく口をついて出てきてしまう。そこにも、日本人のルーツのようなものがあるのだろう。

 

2017年09月20日 | Posted in 建物探訪記